中高一貫の私立中生（Ｍｙ ＷａｙかＦＣ）も在籍しているが，大半は公立中生であるため，高校受験は常に念頭に置いて指導。各教科とも，｢教科書の中身を完全把握することを目指している」が，それは教科書通りに進めることとは異なり，各教科（特に英数）とも独自の工夫をしている。
もうひとつ，高校の授業内容の厳しさに耐えうるような磐石の基礎学力の定着に重きを置いている。それはムチを当てればいつでも走れる準備をすることと同義である。
※ 私立中生は学校での進度が早いため，中３程度から，もう大学入試を意識して指導に当たらねばならない。
〔塾長〕
《英語》川﨑塾グループの英語のキーワードは３つ。「ＣＤ」，「音読」，「まとめ用ノート方式」です。
まず教科書のＣＤを聴いて訳す練習をします。次に英文を何回も何回も音読して，暗唱できるようにします。そして，それらの内容をまとめ用ノート方式で整理します。
頭の中が英語モードになった生徒は，英文がどんどん覚えられるようになります。
実際，川﨑塾には教科書一冊丸ごと頭に入っているという子がいっぱいいます。こうなると，文法をくわしく説明したり，プリントや問題集をあれこれやらなくても，テストで９０点台をとれるようになるのです。
英語は言語だから，聴いたり，しゃべったりできなくては意味がないという信念のもとに，１５年前からこのやり方を貫いているのです。〔白石〕
《数学》
中１の「正負の計算」「文字と式」「一次方程式」―――この３章の『理解の深さ』と『合理的で美しい計算過程を身につけること（身につくまで演習する）』が最も大切です。これをクリアすれば，中３終了までは得意教科になるでしょう。ですから塾生となってくれる人には，できれば中１の初めから来てほしいと願い続けています。が，中学入試のため疲れているのか，この大事な時期を外す人が多いですね。残念です。
※ もう２つ付け加えるならば「図形と証明」「関数とグラフ」ですね。共に３学年にわたって学びます。〔塾長〕
《国語》
中１，２生は部活動が忙しい等の理由でなかなか時間がとれないため，国語の時間を確保できていない状況です。(当然要望が多ければ行いますし，実際行った年もあります。)
中３生は，学校の授業に合わせて教科書を進めます。まずは中間・期末テストで点がとれるようにするのが目的です。また，必要に応じて国語の総合的な内容も取り入れていきます。長文読解のコツや国語の知識をまとめた「当塾オリジナルプリント」もポイントの１つです。
２学期の期末テスト終了後は本格的な入試対策に入ります。〔森川〕
《理科》
週１時間の授業で「記憶の幹」を作るように心がけています。大事なポイントが分かってきたら，自分で勉強できるようになってきます。暗記が苦手な人のための忘れない記憶術や最先端科学の成果を分かりやすく紹介する小話も人気。〔別役〕
《社会》
社会科は「暗記モノ」とよく言われます。しかし，社会を教えている教師の側から見ると，決して「暗記モノ」ではありません。もちろん無条件に暗記しなければならないこともあります。しかし，ただ覚えるだけでは面白くないし，到底全てを丸暗記できるものではありません。その内容は膨大です。やはり理解することが必要です。
その理解を助けるのが当塾の社会の授業です。教科書には重要なことが全て入っています。しかし，教科書は文章で説明しているため，ポイントを読み取らねばなりません。そこで授業では，要点を整理し，ノートにまとめ，分かりやすい言葉で解説して頭の中を整理していきます。その中で特に重要な部分は下線を引いたり，書き込みをしたりして，教科書を見やすくします。これで教科書のどこに何が書いてあったかが記憶されれば，調べるのが随分楽になる訳です。学校のテストに出やすい部分も大体分かりますから，テスト対策もバッチリです。
しかし，高校生になったら自分でそれを出来るようにならねばなりません。そのやり方を今のうちにしっかり覚えて，身につけていって下さい。〔森川〕
※ 教科書を主たる教材として既に三十数年，改訂のたびに変化はしてゆくけれど，使うことに飽きません。教科書には他の教材にはない『知のエッセンス』が簡潔に詰っているからだと思います。ただし職人が道具を長く愛用し，手入れし磨き上げるのも，彼の技を発揮するためにその道具が必要だからなのであり，いくら道具がよく出来ていても，使いこなす力量の深さが伴わなければなりません。
そう，本当に教科書を教材として使いこなすにはその人の“知の深さ”が求められるのです。そして，そういう人は意外に少ないと推察します。
だから教材の氾濫・プリントの洪水が日本を覆いつくしているのだと思います。その傾向は少子化の今になって尚，一層加速しているように見えます。
〔塾長〕